このブログは「Qt Bridges: Public Beta for the C# Bridge Is Out!」の抄訳です。
Qt Bridges は、完全なバインディングセットを経由せずに、Qt の UI フレームワークの機能を他のプログラミング言語から利用できるようにするプロジェクトです。2025年から開発を進めており、バックエンドのデータオブジェクトとのやり取りを Qt Quick インターフェース内の QML コンポーネントとしてシームレスに統合することに重点を置いています。
QtWS2025 での発表以来、最初の概念実証をユーザーが実際に試せる段階まで仕上げてきました。本日、最初の対応言語として C# のパブリックベータへの移行準備が整ったことをお知らせできることを大変嬉しく思います。
本マイルストーンには以下の機能が含まれます。
C# オブジェクトを QML 要素として作成
C# メソッドの呼び出し
C# イベントの処理
C# プロパティの読み書き
QML プロパティと C# プロパティのバインド
QML ビューと C# コレクションのバインド
Qt/C++ コードの単純な置き換えではなく、C# 開発者にとって自然な書き方で、Qt 固有のパターンをほとんど意識せずにバックエンドコードを記述
C# UI フレームワークとして Qt を使い始める方法をご確認いただき、ぜひ試してフィードバックをお寄せください。
プログラミング言語のトレンドは時代とともに変化し、言語の選択は開発者個人、プロジェクト、コミュニティによって異なります。それでも、長年にわたって安定した人気を維持し続ける言語があります。C# はまさにその一例です。公開されているプログラミング言語の採用状況の分析を見ると、その傾向が明確に表れています。
.NET のパッケージマネージャーである NuGet のダウンロード統計も C# を取り巻くエコシステムの成熟を示しており、累計ダウンロード数は 9,000 億件以上に達しています。また、C# の専門知識を持つ人材を採用しようとしている企業の数も、この言語の重要性を裏付けています。クラウド・IT、フィンテック・決済、航空宇宙・防衛、自動車、ゲーム、農業・食品、ヘルステックなど、幅広い業界の主要企業がその対象です。
さらに、これまで C++ で Qt アプリケーションを開発してきた企業の中には、C# プロジェクトでも Qt を活用したいというニーズが生まれています。
以上が、Qt の C# 相互運用性対応と Qt Bridges 第一弾言語としてのパブリックベータ公開を決定した主な理由です。
ぜひ試していただき、フィードバックをお寄せください。C# UI フレームワークとしての Qt の使い方については、専用ブログをご覧ください。
C# ブリッジの次のステップはテクノロジープレビュー(TP)への移行で、現在の機能の改善と拡充を予定しています。このマイルストーンに向けてフィードバックは非常に重要ですので、ぜひご意見をお聞かせください。
関連する議論は Qt Bridges フォーラムをご利用ください。TP リリース後に見つかった問題はバグ管理プラットフォーム(JIRA)にご報告ください。
C# はプロジェクト第1フェーズの一部です。パブリックベータとして次に予定している言語は Rust です。最新情報はこちらでご登録してお待ちください。
これらの言語のブリッジが目標とする成熟度に達した後、第2フェーズへと進む予定です。