4.8.1リリースでは、Qt Design Studio AIアシスタントをベータ版として導入しました。今回の4.8.2では、そのアシスタントを大幅に進化させたほか、いくつかのアップデートをお届けします。
4.8.1では、自然言語の説明や画像からQMLを生成できるプロンプトベースのツールを基盤として構築しました。その土台の上に、寄せられたフィードバックをもとに次のステップを検討した結果、4.8.2ではアシスタントを根本的により強力なアーキテクチャで再構築しました。その違いは、実現できることの幅に如実に現れています。
4.8.2では、Model Context Protocol(MCP)を基盤とした完全なエージェンティックAIアシスタントを導入し、Qt Design Studioが大きく前進します。MCPは、AIモデルを外部ツールやデータソースに接続するためのオープン標準です。
この進化により、アシスタントは受動的なツールから能動的なコラボレーターへと変わります。単一ファイルの操作にとどまらず、プロジェクト全体の構造を理解し、豊富なMCPツール群を通じてプロジェクト横断的に作業できます。ファイルの読み取り、コンポーネントの作成・変更なども可能です。
目標を伝えると、アシスタントはエージェンティックループに入り、タスクを計画し、適切なツールを選択・実行し、結果を評価しながら目標が達成されるまで反復します。各ステップはチャットに記録されるため、プロセスをリアルタイムで確認できます。MCPを基盤としているため、外部MCPサーバーとの連携も見据えた拡張性の高い設計となっています。
アシスタントはAnthropic、Google、OpenAIの主要モデルに対応しており、同一会話内でプロバイダーを切り替えることもできます。エージェンティックAIアシスタントはすべてのQt Design Studioユーザーが利用可能です。ぜひお試しいただき、フィードバックをお寄せください。
エージェンティックAIの活用例:1つのプロンプトで作成されたMedical UIデモ
今回のリリースでは、同梱のQt Kitを6.8.5から6.8.7に更新し、Qt 6.8系の最新の安定性・メンテナンス改善を取り込んでいます。
新しいエージェンティックアシスタントで、どのようなものを作られるか楽しみにしています!