Qtブログ(日本語)

セキュリティ勧告:Qt SVG マーカー処理における型混同およびヒープバッファオーバーフローの脆弱性

作成者: Qt Group 日本オフィス|May 7, 2026 1:17:36 AM
このブログは「Security advisory: Type confusion and heap-buffer-overflow vulnerability in Qt SVG marker handling impacts Qt」の抄訳です。

Qt SVG モジュールの SVG マーカーおよびマスク処理において、型混同(Type Confusion)およびヒープベースのバッファオーバーフローの脆弱性が発見され、CVE ID CVE-2026-6210 が割り当てられました。

影響を受けるバージョン:Qt 6.7.0 以上 6.8.8 未満、6.9.0 以上 6.11.1 未満。

影響:SVG 画像の読み込みおよびレンダリング時に、ポインタ(QSvgNode *)が誤った派生クラス(QSvgMarker *、QSvgMask *)へのポインタにキャストされる可能性があります。これにより、無限再帰を想定しておらずその対策が施されていないコードパスが実行され、アプリケーションのクラッシュ(サービス拒否)を引き起こす恐れがあります。

CVSS 4.0 スコア:8.7(HIGH)

ベクター文字列:CVSS:4.0/AV:N/AC:L/AT:N/PR:N/UI:N/VC:N/VI:N/VA:H/SC:N/SI:N/SA:N

緩和策:Qt SVG でレンダリングする SVG コンテンツは、信頼できるソースからのものに限定してください。SVG コンテンツを読み込む前に検証およびサニタイズを行うか、ユーザーが読み込める SVG ファイルのソースを制限する追加のセキュリティ制御を実装してください。

解決策:以下のパッチを適用するか、Qt 6.8.8 または Qt 6.11.1 以降にアップデートしてください。

パッチ