生成型 AI によって生成されたコードの構文の問題を修正する代わりに、複雑なコーディングの課題の解決に精神的なエネルギーを費やしたいとお考えではありませんか?Qt AI Assistant は、ユーザーが入力したプロンプトに対して QML リンターエージェントをシームレスに組み込む、世界初のコーディングアシスタントです。最新リリースでは、LLM を設定する機能も追加されています。
統合QML リンター
Qt AI Assistant の 2 つ目のエージェント(1 つ目はコードレビューエージェント)は、LLM に支援を要請すると動作します。LLM の応答に、リンターでチェックできる QML コードスニペットが含まれている場合、QML リンターがコードを分析します。LLM の応答に、構文の問題や古い QML 定義などの構文の問題が含まれている場合、リンターエージェントはそれらの修正を要求します。回答が改善された場合は、元の回答の横に追加情報として表示されます。
リンターはLLMの事前学習知識を向上させませんが、結果を改善する可能性があります。Sonnet 4 で組み込みリンターを使用したところ、QML100 ベンチマークのスコアが 3% 向上しました。LLM が問題の修正方法を知らない場合でも、少なくともその問題の存在は認識できます。
QML リンターは、/fix および /review スマートコマンドにも使用され、LLM にコンテキスト情報を提供します。QML リンターは、Qt Creator の AI Assistant 設定で無効にすることができます。
プロンプトとコード補完用にカスタム LLM を設定できるようになりました。
他の LLM への接続は、LLM Ops の高度な知識が必要なシステム統合作業であることをご留意ください。カスタム LLM の統合に関するサポートは、Qt のテクニカルサポートの範囲外であり、プロフェッショナルサービスとなります。ドキュメントと例をご用意いたします。ただし、事前設定済みの LLM で最適な体験を実現するために、プロンプトのエンジニアリングに多大な労力が費やされていますので、カスタム LLM にはある程度の労力がかかることをご承知おきください。
Qt AI Assistant は、Qt Creator の「Extensions View」からインストールまたはアップグレードできます。Qt AI Assistant のすべての機能をご利用いただくには、Qt Creator 17 へのアップグレードが必要です。インストールには時間がかかる場合がありますのでご注意ください。
一方、以下の変更も行いました。