Qt Insight 1.5のリリースをお知らせいたします。
本稿は「Qt Insight 1.5 released」の抄訳です。
新しいリリースでは、任意のQEventを自動的にバックエンドに送信することが可能になりました。これにより、C++ウィジェットとQMLアイテムの両方でイベントを自動的に追跡することが容易になりました。QMLでは、スクリーンビューやクリックイベントの追跡を有効化またはフィルタリングするために引き続きカテゴリを使用します。QEventの追跡を有効にするには、insight.confファイルにイベントを指定するだけです。この新機能には、Qt 6.6.0リリースで利用可能なTrackerライブラリの更新バージョンが必要です。新しいライブラリは、Qtオンラインインストーラまたはメンテナンスツールを使用して簡単に取得できます。
categories" : [ "coffee" ],
"events" : [
"FocusIn",
"FocusOut",
"KeyPress",
"KeyRelease",
"MouseButtonPress",
"MouseButtonRelease",
]
イベント名は、イベントの意味をより正確に表すために更新されました。スクリーンビューイベントはトランジションイベントとして、クリックイベントはカスタムインタラクションとして名前が変更されました。カスタムインタラクションがある場合、自動的なインタラクションもあります。下のスクリーンショットで見るように、必要に応じて自動的に追跡されるQEventです。
Qt Insightウェブコンソールのイベントタイプ
多くのお客様から、単一のユーザーの行動を分析するためのフィルターの要望がありました。デバイスフィルターを使用することで、それが可能になりました。デバイスIDはユーザーを特定しませんが、行動によって特定のユーザーを特定することができます。そのため、この機能には、ヨーロッパのデータプライバシー保護のルールから必要とされる法的なチェックがまだ行われています。この機能は、プライベートクラウドのみで利用可能です。
イベントのエクスポートは、よく要望される機能の一つです。組織の管理者は、選択した時間範囲とCSV、JSON、またはPARQUESTのいずれかのファイル形式を使用して、イベントをエクスポートすることができます。
データエクスポート
さらに、表示される情報を明確化し、ユーザーにスムーズな読み取り体験を提供するために、いくつかのUIの改善が行われました。また、多くのバグも修正されました。
Qt Insightは、60日間無料でお試しいただけます。オープンソースと商用の両方のユーザー向けに提供されています。Getting Started with Qt Insightのリンクをご利用いただき、Qt Insightへのご自身の旅を始めてみてください。
また、Qt Insightがどのようなものかを確認し、ビジネスと製品開発にどのように役立つかお読みください。