Axivion 7.10 のリリースを発表いたします。今回のリリースにより、お客様は C および C++で利用可能だったすべての機能を、CUDAアプリケーションの解析にもご利用いただけるようになりました。また、Axivion は主に安全性が重要視される環境で使用されていることから、最新リリースでは MISRA、CWE、CERT などの安全性およびセキュリティガイドラインに対応する追加ルールも含まれています。
間違いなく、今回の最大の革新は Axivion の解析機能が拡張され、NVIDIA GPU 上で動作するコードを書くためのプログラミングモデルおよび構文であるCUDAにも対応したことです。CUDAは、科学研究から商用製品まで幅広いアプリケーションで利用されており、特にAIベースのアプリケーションや高速自動車システムといった分野で大きな影響を与えています。
新しいリリースでは、アーキテクチャ検証、クローンの検知と管理、メトリクス監視、コーディングガイドラインと不具合検知、デッドコード分析、循環依存検知といったAxivion Suiteの全機能セットが、CUDAアプリケーションでも利用できるようになりました(Axivion for CUDA)。これにより開発者は、1つのツールでC/C++およびCUDAコード全体に広範な解析を適用できます。
自動車、医療、産業用アプリケーションなど、セーフティクリティカルな環境で使用されるソフトウェアが、厳格なセキュリティ要件を満たすことを保証することは、Axivion Suiteの重点分野の1つです。この分野の改善は常に行われており、今回のリリースも例外ではありません。新たに公開されたMISRA C:2025ルールをAxivionのMISRAチェッカーに追加することで、自動的にテスト可能なMISRAルールを引き続き100%カバーしています。
7.10 リリースでは、すでに充実しているコーディングガイドラインチェッカーのルールに加え、CERT C/C++ セキュアコーディング規約 に対応する追加ルールも含まれています。また、CWE および AUTOSAR 関連のチェック機能についても改良が加えられています。
コンフィギュレーションセットアップウィザードに大幅な改良が加えられ、新規プロジェクトのセットアップ効率が向上しました。セットアップ中にバージョン管理システムが自動的に検出されるようになり、プロジェクトの設定が簡素化されたことで、新しいプロジェクトの解析設定が容易になりました。また、コンパイラーのセットアップスクリプトが自動で実行される機能も追加されました。
上記に加えて、ダッシュボード設定用の証明書ウィザードも導入されました。サイバーセキュリティの脅威が高まる中、標準や規制の要求も厳しくなっています。関連する規格や規制はますます厳しくなっています。Axivion 7.10 では、証明書を使用した安全な通信をより簡単に利用できるようにするために、この証明書ウィザードが新たに導入されています。
バージョン 7.10 では、以下のような注目すべき新機能や改善が追加されています:
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