クロスコンパイルサポートの改善
April 26, 2012 by 松本 忠顕 | Comments
この記事は Qt Blog の "Cross compiling Qt for the masses" を翻訳したものです。
執筆: dcarr, 2012年4月13日
Qt を特定のデバイスや BSP 向けにクロスコンパイルする時、一から始めるのは時としてとても大変な作業です。この負担を減らす為に、私達は Qt 5 において既存の configure/qmake のビルドツールや、関連するドキュメントを改善しようとしています。作業は 2 つの方向から進めています。
- 一般的なクロスコンパイルのサポート
- ターゲットの直接的なサポート
一般的なクロスコンパイルのサポートは以下の方法で改善していきます。
- pkg-config のロジックの見直し
- configure に -device フラグを追加
- configure に -sysroot フラグを追加
サポートされるターゲットの一覧は こちら をご覧ください。
Raspberry Pi 向けのドキュメントにあるように、configure のオプションはここまで簡素化されました。
./configure -prefix <インストール先> -release
-device linux-rasp-pi-g++ -make libs
-device-option CROSS_COMPILE=<toolchain のパス>/bin/arm-none-linux-gnueabi-
-sysroot <sysroot のパス>
これにより生成されるビルドは Raspberry Pi 上での(シングルプロセスの) OpenGL ES 2 とキーボードをサポートします。
必要な変更は全て Qt 5 に取り込まれ、他の変更と同じようにレビューやテストをされているので、パッチを当てる必要はありません。当然ながらこれらのデバイスに向けられたコードの質は劇的に向上するでしょう。そしてこうしたハードウェア向けのプロトタイピング、開発、再利用も以前よりずっとやりやすくなるでしょう。白日の下にさらすことで、多くの改善が期待できるのです。
チップセットベンダー、ユーザー、BSP ベンダーやその他関連のある団体の方々に、それぞれのハードウェアに必要な mkspec と関連する Qt への変更の提供をお願いしたいと思います。それによって Qt 5 がデフォルトでサポートするデバイスの数を増やすことができます。オープンガバナンスへの移行により、こういった形でサポートを広げることがとても容易になりした。Qt 5 自体はもちろんですが、(制限のある)組み込み Linux プラットフォーム向けの開発が加速していることは、とても素晴らしいことです。
Blog Topics:
Comments
Subscribe to our newsletter
Subscribe Newsletter
Try Qt 6.5 Now!
Download the latest release here: www.qt.io/download.
Qt 6.5 is the latest Long-Term-Support release with all you need for C++ cross-platform app development.
Explore Qt World
Check our Qt demos and case studies in the virtual Qt World
We're Hiring
Check out all our open positions here and follow us on Instagram to see what it's like to be #QtPeople.
Näytä tämä julkaisu Instagramissa.Henkilön Qt (@theqtcompany) jakama julkaisu