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Qt Creator 4.3.0 をリリースしました

この記事は The Qt BlogQt Creator 4.3.0 released を翻訳したものです。
執筆: Eike Ziller, 2017年5月24日

Qt Creator 4.3.0 をリリースいたしました!

Qt Quick Designer with integrated code editor

Qt Quick Designer

Qt Creator 4.3 では、コードエディタを Qt Quick Designer に統合しました。これにより、コードを書きながらプロパティエディタやナビゲーターを利用することが可能になりました。さらに GUI エディタの部分とコードエディタを分割し、GUI エディタの変更がどうコードに反映されるのかと、その逆の流れが分かるようになりました。もちろん、これまでどおりコードエディタのみを編集モードで利用することも可能です。

スタック系のコンテナのサポートの向上や基本アクション向けのツールバーの追加など Qt Quick Designer には多くの改善がなされました。詳細は Qt Quick Designer の新機能についてのブログ記事 をご覧ください。

CMake

もし Qt Creator で CMake 3.7 以降を使っている場合、IDE 向けに CMake 3.7 に追加された サーバーモード に対応しました。これまで Makefile やジェネレーターを解析して取得していた以上の詳細なプロジェクト構成やインクルードパスなどの情報が得られるようになりました。この結果、プロジェクトツリーにプロダクトやターゲットの情報を表示したり、個別にビルドをしたりできるようになりました。

CMake のバージョンに関わらず、プロジェクトファイルに明記されていないものも含めて、プロジェクトツリーにヘッダーファイルを追加するようにしました。QMake を利用したプロジェクトと同様に、既存の CMake プロジェクトのビルドもインポートが可能になりました。これによりビルドツリーの CMake のキャッシュを元に Kit の情報を自動で生成したり、ツールチェインや Qt のバージョンの自動生成も必要に応じて行われるようになりました。

C++

C++ と合わせて C でのコーディングをしている方や、異なる define の値でファイルを複数の(サブ)プロジェクトで共有している場合、C++ に今回追加した新機能が役に立つかもしれません。ファイルが複数のコンテキストで利用される場合、エディタ上部のツールバーにドロップダウンメニューが表示され、(サブ)プロジェクトや言語を選択することでファイルをどう解釈するかの変更ができるようになりました。ドキュメント はこちら。

新しいものをいち早く試したい方は、ClangRefactoring プラグインを有効にしてみてください。これにより clang-query による補助が Advanced Find に追加され、ローカルなリネームのリファクタリングに Clang が使われるようになります。

CDB / MSVC でのデバッグ

MSVC のコードのデバッグのための CDB のサポートでは Python ベースのバックエンドが編集表示の整形につかわれるようになりました。これによりパフォーマンスが大幅に改善され、これに対応するためのコードの GDB や LLDB バックエンドと多くの部分を共通化することができたため、さらによい共通化された整形技術が Qt Creator の CDB 対応でも利用できるようになりました。

注意: CDB デバッグのサポートはインストーラー上もオプショナルの独立した(デフォルトで有効な)コンポーネントとなりました。残念ながら、オンラインインストーラーを用いて Qt Creator 4.3 にアップデートする際にはこのコンポーネントはインストールされません。一度メンテナンスツールを再起動し、「Add or remove components」を選択し、Qt > Tools > Qt Creator CDB Debugger Support コンポーネントを選択することで元の状態に戻すことができます。

QML Profiler with in-code performance information

QML プロファイラ

QML Profiler を利用した Qt Quick アプリケーションのプロファイリング時に、パフォーマンスの情報を QML のコードエディタでも直接確認ができるようになりました。プロファイラ自体にも、数々の UI の修正やパフォーマンスの改善が数多くなされています。

Android

Qt Creator 4.3 では Android SDK 25.3.1 の変更がもたらした問題が修正されました。

iOS

Qt Creator を iOS アプリの開発に使われている場合、署名用の開発チームとプロビジョニングプロファイルを選択できるようになりました。これは QMake が選択するデフォルトやプロジェクトファイルに書かれている設定を上書きします。

その他の改善

今回書ききれなかった様々な改善に関しては change log に詳細が記載されていますので、是非ご覧ください。

Qt Creator 4.3.0 の入手

オープンソース版は Qt のダウンロードページ から入手可能です。Qt Account Portal 経由では商用ライセンスのパッケージがダウンロードできます。Qt Creator 4.3.0 はオンラインインストーラーでもアップデートが可能です。問題を発見した際には バグトラッカー まで報告をお願いします。また、IRC の chat.freenode.net の #qt-creator チャンネルや、Qt Creator のメーリングリスト でも気軽にお尋ねください。

注意: 64ビット版のWindows 向けのオフラインインストーラーも提供を開始しました。


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