Qt SCXML および Qt Creator での State Chart サポート

この記事は The Qt BlogQt SCXML and State Chart Support in Qt Creator を翻訳したものです。

執筆: aportale, 2017年1月23日

Qt 4.6 での Qt State Machine Framework の導入以降、Qt ではステートマシーンを利用したアプリケーションの開発がサポートされています。今回 Qt 5.8 と Qt Creator 4.2 で新たに導入されたステートマシーン向けの対応により、その開発がさらに簡単になりました。

Qt 5.8 では Qt SCXML module が正式対応となり、SCXML を利用したステートマシーンを Qt で使うのがとても簡単になりました。これまでは SCXML は外部のツールを利用して Qt に取り込んでいて、それは依然として可能です。しかし、Qt Creator 4.2 ではステートチャートのビジュアルエディタが実験的にサポートされたため、これを利用して Qt Creator の中でステートチャートを作成したり、編集したりといったことが可能になります。このエディタと最近の Qt Creator の改善により、ステートマシーンを利用したアプリケーションの開発が Qt Creator だけで可能になったということです。

新機能の使い方の紹介のための動画をご覧ください。このデモではシンプルなステートマシーンを利用した Traffic Light アプリケーションを Qt  Quick で0から作成しています。

[embed]https://www.youtube.com/watch?v=9xqhq9nDiOg[/embed]

ちなみに、このエディタ自体は Qt Creator 4.2 では実験段階なため、デフォルトではプラグインはロードされません。Help > About Plugins (Qt Creator > About Plugins on macOS) より有効にしてお試しください。


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