Axivion 7.11 がリリースされました

このブログは「Available Now: Axivion 7.11 Release」を翻訳・一部加筆したものです。
 

NVIDIA の CUDA C++ ガイドラインへの準拠、拡張されたツール認証キット、追加された CWE ルールでセキュリティと可視性がさらに向上

Axivion 7.11 のリリースをお知らせします。今回のバージョンでは、セキュリティと使いやすさをさらに高める新機能が多数追加されています。開発者は、Axivion が主要な業界標準およびコーディングガイドラインの最新版 – 特に NVIDIA が公開したばかりの CUDA C++ Robust and Safety-Critical Programming Guideline – に継続的に対応していることを信頼して活用できます。また、ユーザビリティの改善に加え、対応プログラミング言語に Rust が新しく加わりました。

Axivion for CUDA の強化

今年の春にリリースした Axivion for CUDA は大変好評でしたが、今回のリリースではさらに強力な新機能が追加されました。MISRA に基づく CUDA コードの準拠チェックが改善されただけでなく、CUDA C++ コードが NVIDIA の CUDA C++ Guidelines for Robust and Safety-Critical Programming に対応しているかどうかも確認できるようになりました。 これは、安全性が重要な分野(自動車、医療など)で CUDA C++ を利用する開発者にとって非常に大きなメリットです。Axivion を使えば、膨大なルールを事前に読み込まなくても、ガイドライン遵守が容易になります。 
Axivion_Screenshot_NCCG_1.4_violation_840x470pxスクリーンショット:NVIDIA CUDA C++ ガイドライン 1.4 ルール違反の詳細画面


更新されたツール認証キット(Tool Qualification Kit)では、MISRA ルールや CUDA C++ ガイドラインを含め、CUDA C++ 向けのツールとして Axivion を検証できるようになりました。これにより CUDA プロジェクトの認証準備がより簡単になります。 

NVIDIA CUDA C++ ガイドラインに沿って開発する方法はこちらツアーを開始する

Axivion Architecture Verification のツール認証

更新されたツール認証キットには、Axivion Architecture Verification(アーキテクチャ検証) も含まれるようになりました。アーキテクチャ検証は、安全性が求められる環境で高品質なソフトウェアを維持するために欠かせない機能であり、ソフトウェアコンポーネント同士の意図しない影響(干渉)を防ぐ役割を果たします。これにより、ソフトウェアのセグリゲーション(分離)や Freedom from Interference(干渉の排除) を証明する必要がある場合にも、Axivion のツール認証キットを活用できます。

詳細はこちら:Axivion ツール認定キット

最新のセキュリティ標準に対応

Axivion は、セキュリティ関連機能の強化を最優先事項としています。自動車、医療、産業オートメーションなどの安全性が求められる環境に最適です。今回のリリースでは、改善されたツール認証キットに加え、新たな CWE ルール(今回は C# 向けも追加)も拡張されています。

関連ウェビナーを見るTaint Analysis: Closing the Gaps Before Attackers Find Them

新しい対応言語:Rust のサポート

Axivion_languages_840x470px今回のリリースでは、Rust が新たにサポートされました。アーキテクチャ検証、循環依存(サイクル)検出、メトリクスといった基本機能に対応しており、レポート出力や一般的な IDE プラグインでも利用できます。この初期対応は今後の拡張に向けた基盤となり、Axivion のマルチランゲージ対応をさらに広げます。

関連ブログはこちら複数言語ソフトウェアプロジェクトに潜む落とし穴

Axivion 7.11 のその他のハイライト

バージョン 7.11 の代表的な改善点は以下の通りです:

  • レポートのダウンロード機能
    これまでメールのみだったレポートが、ダッシュボードから直接ダウンロード可能に。
  • ダッシュボード設定の改善
    設定画面が刷新され、より直感的で使いやすい UI に。
  • 可視化(Visualization)へのアクセス性向上
    結果の理解や問題の特定がしやすくなるよう、アクセスが簡素化。
  • GUI での Pull Request 連携
    プルリクエスト連携が GUI から直接設定可能になり、CI/CD ワークフローが改善。
  • プロジェクトセットアップの改善
    Python の同梱や、特定ビルドシステムにおけるバイナリ検出の改善により、初期セットアップがより容易に。

さらに詳しく知りたい方へ

ご質問やデモのご依頼がありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

既存のお客様は、Axivion 7.11 の詳細な技術情報をカスタマーポータル からご覧いただけます。担当アカウントマネージャーへもお気軽にご連絡ください。

最新の製品情報やイベント情報を入手するには、ニュースレターへのご登録をご検討ください: Sign Up For Our Newsletter

 

 

 


Blog Topics:

Comments