Qt Contributor Summit 2025

本稿は「Qt Contributor Summit 2025: Highlights」の抄訳です。

Qt Contributor Summit は、Qt Group が主催する毎年開催されるコミュニティイベントで、開発者、貢献者、メンテナが一堂に会します。参加者は、互いに交流し、Qt の最新動向について学び、フレームワークの将来にさらに貢献する機会となります。

セッションの概要、メモなど、詳細は当社の Wiki をご覧ください。

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今年は、ドイツのバイエルン州ミュンヘンで開催されました。

Qt Contributor Summit 2025 は、Qt Group から 45 名、コミュニティから 39 名、合計 84 名が参加し、今年も大成功を収めました。また、長年のパートナー企業や KDE コミュニティの代表者も参加しました。

今回は、3つの主要な活動を異なる日に実施しました。

5月6日 ウェルカムイベント

Qt World Summitの終了後、バーで食事と飲み物を楽しみながら、質の高い交流の時間を過ごしました。

Qtの従業員、コミュニティの貢献者、パートナーたちが集まり、お互いを知り、つながりを深めることができる、素晴らしい交流の場となりました。

参加していたエコシステムパートナーには、FelgoRenesasScythe Studioなどがいました。

5月8日 Qt Contributor Summit セッション

午前中は、Volker氏とVladimir氏による基調講演から始まり、ロードマップの概要と要約、そしてQt Bridgesの紹介がありました。

Qt Bridgesは、QMLとQt Quickを、さまざまなバックエンド言語(当初はRust、Python、.NET、Swift、Kotlin、Java)のフロントエンドとして使用できるようにするものです。詳細については、こちらをご覧ください。

参加者がアイデアや議論のトピックを提案する「ライトニングトーク」も導入されました。

午後にはブレイクアウトルームに移動し、20の異なるトークとディスカッションが行われました。

イベントが盛りだくさんの1週間を締めくくる夕食会では、参加者全員が交流し、リラックスした時間を過ごしました。

5 月 9 日 ハッキングデー

この新しい取り組みは、Qt ミュンヘンオフィスで開催され、Contributor Summit で議論されたトピックについて、参加者が集まり、ハッキングを行いました。共同作業は、Dominik氏 と Robert氏が主導する Wayland とグラフィックス、Fabian 氏が主導する QML、そして Thiago氏、Volker氏、その他数名が大きな会議室に集まり、Qt Core について行われました。また、C++ 26、ベクトルアイコン、アクセシビリティについても議論し、ハッキングを行いました。

参加者からのフィードバックは、非常に好意的なものがほとんどでした。

65% 素晴らしかったと思います!
45% まあまあでした。
0% あまり好きではありませんでした。

次回の Qt Contributor Summit もお楽しみに!


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