Qt Creator 10 Beta がリリースされました

この記事は”Qt Creator 10 Beta released”を翻訳したものです

Qt Creator 10ベータ版のリリースをお知らせします!

全ての変更ログは、リポジトリで読むことができます。Qt CreatorのHelp > Change Log (macOSの場合は、Qt Creator -> Change Log)からも読むことができます。

この記事では、その中からいくつかのハイライトを紹介します。

全般

  • 進捗状況の詳細は、その下のボタンで非表示にできるほか、一時的にドラッグして邪魔にならないようにすることができるようになりました。

編集

  • 呼び出し階層 (Call Hierarchy) ビューをサポートする言語サーバーを追加しました。
  • .uiファイルの名前を変更したり、.uiファイル内のフォームの名前を変更した場合、それに応じてC++のコードがリファクタリングされるようになりました。
  • Tools > C++ > Find Unused Functionsを使用してプロジェクト内の未使用のC++関数を検索できます。
  • 進行状況インジケーターのキャンセルボタンで、Clangdのバックグラウンドインデックス作成を一時的にキャンセルします。Clangdをリスタートするとインデックス作成が再開されます。
  • ClangFormat プラグインがデフォルトで有効になりました。
  • QML言語サーバーを実験的にサポートしました。
  • QMLファイルを保存する際に、qmlformatを適用するオプションが追加されました。
  • QML のコードモデルを Qt 6.5 に更新し、QtObject の問題を修正しました。
  • エディターには、現在の行の git blame エントリーが注釈として表示されるようになりました。(Git 設定でオプトアウトしてください)

プロジェクト

  • CMake プロジェクトで、cmake --install ベースのデプロイメントメソッドが利用できるようになりました。
  • cmake-formatでCMakeファイルをフォーマットするオプションを追加しました。
  • CMakeのAutorunオプションは、個々のツールから、グローバルかつプロジェクト全体の設定に移動しました。
  • プロジェクトの CMake 設定に使用する環境をビルド環境に基づいて設定できるようになり、プリセットビルド以外ではこれがデフォルトとなります。

リモート・ビルド と ターゲットの実行

  • リモートファイルシステムをブラウズして、リモートのビルドディレクトリを選択するなど、リモートのターゲットに対応できるようになりました。
  • また、リモートシステムでターミナルを開くこともできるようになりました。
  • Dockerデバイスでビルドする際に、リモートClangd経由でリモートでコードモデルを扱えるようにしました。
  • ClangFormatはDockerコンテナ内のリモートファイルでも動作するようになりました。
  • DockerデバイスでLLDBによるデバッグを行うために必要な機能を有効にするオプションを追加しました。

Qt Creator 10 Betaを入手するには

オープンソースバージョンはQtのダウンロードページの「プレリリース」で入手でき、Qtアカウントポータルで商用ライセンスのパッケージを見つけることができます。Qt Creator 10 Beta は、オンラインインストーラの Preview > Qt Creator 10.0.0-beta1 でも入手できます。何か問題に遭遇した場合はバグトラッカーに投稿してください。また、IRC の #qt-creator の irc.libera.chat  Qt Creator メーリングリストでも私たちにコンタクトできます。

Qt Creator のマニュアルは、Qt Creatorのヘルプモードか、オンラインのQtドキュメントポータルで読むことができます。


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