Qt for Android Automotive 6.9.2 リリース

本稿は「Qt for Android Automotive 6.9.2 is released」の抄訳です。

Qt for Android Automotive 6.9.2 の最新パッチリリースが提供されました。本リリースは Qt 6.9.2 を基盤としており、Qt ベースに対して550件以上のバグ修正、セキュリティ更新、その他の改善が施されています。バージョン6.9.2では、Qt for Android Automotive の新機能は追加されておりません。

フィードバックの提供

問題が発生した場合は、バグレポートをbugreports.qt.ioまでご提出いただくか、商用ライセンスにサポートプランが付帯している場合は、技術サポートチームまでお問い合わせください。また、Qtプロジェクトのメーリングリストや開発者フォーラムでの議論へのご参加も歓迎いたします。

Qt for Android Automotive 6.10 リリース計画

本リリースは Qt 6.9 における Qt for Android Automotive の最終リリースとなります。

Qt for Android Automotive 6.10 は 10 月中旬にリリース予定であり、2 つの主要な新機能を導入します。

  • コンテンツプロジェクション:Android ベースのインフォテインメントシステムから、Automotive Grade Linux または QNX ベースのドライバーディスプレイへ、Qt またはネイティブ Android アプリケーションをミラーリングする機能です。この機能の実用例としては、ナビゲーションや音楽ストリーミングコンテンツを、たとえ別チップやOS上で動作している場合でも、ドライバーディスプレイに表示することが挙げられます。
  • Rendering as a service (サービスとしてのレンダリング) により、Qt Quickアプリケーションをサービスとして実行することが可能になります。このアプリケーションのビューは、複数のネイティブAndroidアプリケーションで容易に表示できるため、ユーザーは同じ3Dシーンを複数のアプリケーションで同時に、あるいは異なる角度から表示することができ、起動時の待ち時間はほぼ発生しません。

両機能はテクニカルプレビューとして提供され、Qt for Android Automotive 6.11で完全な安定版として提供される予定です。

詳細情報の入手

Qt for Android Automotiveに関する詳細な技術情報は、Qt for Android Automotive技術ドキュメントをご覧ください。


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