Qt Safe Renderer 2.0.1 がリリースされました

本稿は「Qt Safe Renderer 2.0.1 Released」の抄訳です。

本日、Qt Safe Renderer 2.0.1 を商用ライセンス所有者向けにリリースしました。パッチリリースである QSR 2.0.1 では、新しい機能の追加はなく、QSR 2.0 をベースにバグフィックスを提供しています。

リリースの内容

QSR 2.0.1 は次のバグフィックスを提供しています: 

  • QSR-2045 Windows プラットフォームで発生する事前ビルドされた QNX ビルドの Indicators のリンクの問題
  • QSR-2064 DRM アダプテーションに関する初期化の失敗
  • QSR-2068 QSR をソースからビルドする際の calccrc ライブラリの不足
  • QSR-2084 saferenderer ネームスペースの認定要求明確化のための最適化
  • QSR-2086 RCar-3 プラットフォームへのアダプテーションにおけるビルドの問題

また、今回のリリースでは Qt Safe Renderer の Qt 5.15.13 向けのプリビルドバイナリが提供されるようになりました。QSR のインストールに関するエンドユーザー体験も改善されています: Qt オンラインインストーラー経由で QSR をインストールする場合、サポートされているコンパイラの QSR バイナリを選択することができるようになりました。より詳細な手順については、Safety Manual をご覧ください。

QSR 2.0.1 のバグフィックスの 影響範囲の分析 が、Safety Manual とインストールされた QSR 内のドキュメントに含まれています。

Note! QSR 2.0.1 では、MISRA 準拠のコードに変更はなく、要件、設計、検証文書などの認証成果物への影響もないため、認証に関する内容は更新されませんでした。

Qt Creator のウィザードからの QSR プロジェクトの作成

Qt Creator 10.0.1 より、Qt Safe Renderer プロジェクトを新規に作成するためのテンプレートが利用できるようになりました。Qt Creator で Qt Safe Renderer プラグインを有効にすると、File メニューより QSR プロジェクトのテンプレートを選ぶことができるようになります: File > New Project > Application (Qt Safe Renderer)

QSR-project-template-in-QtCreator

QSR プロジェクトテンプレートには、QSR 固有の設定がすべて含まれています。

プロジェクトテンプレートの使用方法について詳細は Safety Manual をご覧ください。 

リリースへのアクセス

Qt 商用ライセンスのユーザーの方で Device Creation Enterprise ライセンスをお持ちの方は、オンラインのインストーラーから QSR 2.0.1 を入手いただくことができます。 


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