Test Center 3.2:テスト結果アップロードAPI、Robot Frameworkのサポートなど

本稿はTest Center 3.2: New Result Report API, Robot Framework Support and Moreの抄訳です。

この度、Test Center 3.2がリリースされました。本稿では、今回のリリースの注目機能3つをご紹介します。強力な新しい結果レポートAPIから、ユーザーフレンドリーなgit履歴ダイアログ、革新的な結果バッジまで、Test Center 3.2は、あなたのテストプロセスを次のレベルに引き上げる最先端の機能で溢れています。これらの機能が、品質保証のワークフローをより合理化し、チームのコラボレーションを改善し、より良いテストの成功を達成するために、どのように役立つかをご案内いたします。

テスト結果アップロードAPIとRobot Frameworkのサポート

Test Center 3.2 ではテスト結果をアップロードするための新しいREST API のサポートを開始しました。これにより、Test Centerがまだデフォルトでサポートしていない結果フォーマットを持つテストツールからも、Test Centerにテスト結果をアップロードすることができるようになりました。

JUnitや他のフォーマットでのアップロードという形でTest Centerがサポートしているテストツールに対しても、この新しいテスト結果アップロードAPIを使用すると、アップロードされる結果の粒度や詳細度が改善され、Squishからアップロードされる結果と同等のレベルの詳細度で結果をアップロードすることができるようになります。他の多くの結果フォーマットではサポートされていない、スクリーンショットやその他添付ファイルを非常に簡単にテスト結果に添付することができると同時に、スクリーンショット検証点をアップロードに含めることも可能です。

テスト結果アップロードAPIを簡単に使い始めていただけるように、Pythonベースのテストツールと統合できるサンプルコードをインストールフォルダに同梱しましたので、ぜひお試しください。

そちらのサンプルにはRobot Frameworkのリスナークラスが定義されたコードも含まれており、Robot Frameworkのテスト実行中にそのクラスを使用すると、Test Centerにテスト結果をアップロードしていただくことができます。

こちらの新機能に関してさらに詳しい情報は、ドキュメンテーションをご確認ください。

Gitのコミット履歴の確認

これまで、Test Centerのgitリポジトリ連携は、主にTest Center内からgitに登録されたファイルを表示・更新できるようにするために使用されてきました。今回のリリースではそちらを拡張し、それぞれのテストの実行の間に、ソースファイルにどのような変更があったかの履歴を表示できるようにしました。直近のテスト結果で新たなテストNOKが発生した場合、git commit historyダイアログを開き、テスト対象のアプリケーションのコードのどの変更がその原因になっているのかを確認することができるようになりました。さらに、最後のテスト実行の後に起こった変更も見ることができるので、問題がすでに修正されているかどうかを確認することができます。

新しい git commit ダイアログには、コミットのタイトル、変更者、日付が表示され、git フロントエンド(GitHub、GitLab、Gitea など)へのリンクも表示されます。コミットの隣には、関連するテストのバッチとそのテスト結果が表示されます。

New_Git_Commit_Dialog_Test_Center_3_2

コミットの一覧と関連するバッチの結果が表示される

この機能を利用するには、gitリポジトリとの連携を設定し、アップロードした結果へのラベルとしてコミットハッシュとブランチを提供する必要があります。セットアップの詳細については、こちらをご覧ください。

結果バッジの追加 

「結果バッジ」を使用すると、最後のテスト実行の総合的な合格または不合格の状態や、特定のテストスイートやテストの結果などのハイレベルな結果をひと目で確認することができます。結果バッジは小さな画像であり、Confluence ページや社内 Wiki、GitHub や GitLab などの git フロントエンドなど、他のウェブページやドキュメントに簡単に埋め込むことができます。

result-badges

外部ページに埋め込めるようになったバッジ

ダッシュボードとエクスプローラビューに新しいダイアログが追加され、以下のようにコードスニペットを設定することができるようになりました。デフォルトでは、これらの結果の共有は無効化されていますが、管理者ユーザーはプロジェクト単位でトークンを作成し、結果バッジの共有を有効化することができます。

badge-dialog

マークダウン文書に埋め込めるバッジの設定

その他の新機能

アノテーション 

アノテーションのサポートを拡張しました。統計の概要や比較ビューにも注釈が表示できるようになりました。

セキュリティ改善

このリリースには、複数のマイナーな修正に加えて、いくつかのセキュリティ修正も含まれています。改善と修正の包括的なリストについては、リリースノートをご覧ください。

おわりに

以上が、記事の内容となります。

Test CenterをはじめとするQtのQA(品質保証)ツールにご興味のおありの方は、Qt JapanのEメールアドレスjapan@qt.ioまでお気軽にご連絡ください。

概要のご説明から詳細な技術的相談、また無料のツールトライアルのご案内もいたしております。

 

【重要】3月7日より、Test CenterSquishCocoの新しいリリースは、Qt Customers Portalからアクセスできるようになります。この変更がお客様にどのような影響を与えるかにつきましては、こちらのブログ(英語)をご確認ください。


Blog Topics:

Comments