Qt を教えよう !

この記事は The Qt Blog から、"Teach Qt!" (2011/1/17投稿) を翻訳したものです。

執筆: Hanne Linaae

ついに完成し、Web に掲載しました。「何が?」という疑問があるかと思いますが、それは Qt 講義 (Qt in Education) 向けの教材です。我々はかなりの時間をその作成に費やしました。そして今、皆様に完成したとお伝えできることを誇りに思います。この教材は、教員の方々が担当カリキュラムの中で Qt を教えるためにご使用いただけますし、また、Qt を学び始めた方々やもっと学びたいという方々にも役立つ教材だと思います。

この教材は新たに開設された "Qt in Education course material" に掲載しています。この中には、スピーカーノート及び各講義の終わりに習得度をテストできるようなエクササイズが付いた、10講義分の内容が含まれています。加えて、学生がいくつかの講義で学んだ知識を組み合わせたり、ドキュメントを参照しながら解けるように工夫された5つの応用エクササイズ (Lab) も含まれています。

では、なぜ我々はこの教材を作成したのでしょうか?

18ヶ月前に 私はプログラムマネージャー として Qt 教育支援プログラムを始めました。それは全くの新しい役割では無く、Trolltech 時代からずっと役割の一部でしたが、その時に初めて教育領域、つまり、Qt の講義を行っているもしくは行っていきたい大学のサポートに100%注力できるようになったのです。

もちろん To-doリスト の最初は、教員の方々に、彼らのサポートをするために我々が存在することに気付いてもらうことでした。しかし、どうやって教育現場で何らかの形で Qt を使っている大学を探せばいいのでしょうか。代表番号に電話して聞いても、分かるとは限りません。コンピューターサイエンス学部の問い合わせた結果が「No」だったとしても、数学科では Qt を学生に教えているということがあるかもしれません。まさにこの通りのことがオックスフォード大学であり、そこでは “C++ for Mathematicians” という講義が開催されていました。コンピューターサイエンス学部で Qt を教えている良い例は、バージニア工科大学での “Applied Software Design” コースです。

これらの情報はサフォーク大学の Paul Ezust 教授 ("Introduction to Design Patterns in C++ with Qt4" の著者のひとり) に教えて頂きました。

Qt がどこでどのように教えられているか確認する最良の方法は、 Qt コミュニティでみなさんに使っていることについて伝えてもらうことだと分かったのです。しかし、そうして伝えて貰うには何らかのメリットが必要ですよね。そこで次のステップは、教員の方々に役立つものを提供することでした。

このように、大きなマイルストーンとして、Qt 講義用の教材を作成しましたが、それだけでは無く Qt Developer Days にて Qt in Education トラック を設けたり、様々な大学で Qt セミナーを行ったり、Qt Developer Network 内に Qt in Education グループ を開設したりしました。

今後 Qt 教育支援プログラムについて何が行われているかという情報共有には Qt in Education ニュースレター の購読がおすすめです。また、ご意見のある方は Qt Developer Network の Qt in Education グループにご参加ください。

世界中の多くの大学が Qt を教育に使っていることは Qt コミュニティにとって非常に良いニュースです。Qt 講義の質が良くなるということは、優秀な Qt 開発者がさらに増えるということですから!

Happy teaching with Qt!


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