QML パフォーマンスモニタ

この記事は Qt Blog の "Qml Perfomance Monitor" を翻訳したものです。
執筆: Christiaan Janssen 2011年4月7日

Qt Creator 2.2 がリリース予定となったので、新しいブランチで新しい実験的な機能の実装をはじめました。その最新のものが QML パフォーマンスモニタです。

新しい解析モードの一部であるこの小さなツールは、Qt Quick アプリケーションをプロファイルするためのものです。QML のコードを実行したときのプロパティバインディングやシグナル、描画処理をこのツールで検査できます。潜在的なボトルネック、特にバインディングの評価によるものを特定するには非常に有用なツールです。以下の短いビデオでその特徴を紹介します。

このビデオでは、Qt の samegame デモを Qt Creator のウィザードでインポートして作成した Qt Quick アプリケーションに対して QML パフォーマンスモニタを動かしています。
(訳注: Qt Creator に新しく追加される Analyze Mode で QML パフォーマンスモニタを動かして Qt Quick アプリケーションのパフォーマンスを解析する様子をデモしています。CPU の使用状況などの概要や、描画や要素の作成などの詳細がタイムラインで表示されています。まだ開発中の機能のため、詳細はリリースが近づいてからお知らせする予定です。)

Brisbane の Troll 達が始めた小さなプロジェクトからこのツールは生まれました。まだこれは初期段階の実験的な機能であることに注意してください。多くの機能が未実装ですし、安定すらしていないかもしれません。このような場合の常套句ですが、各自の責任でお試しください。

デバイス上でもプロファイルが可能なことをお伝えしたいと思います。Qt Quick アプリケーションの起動時の引数に "-qmljsdebugger=port:33456" を付けて、Start Analyzer のデバッグメニューのオプションで実行中のアプリケーションにプロフィラをアタッチしてください。前述したとおり、まだまだ徹底的にテストする必要があり、現状では全てのケースで動作する保証は出来ません。

フィードバックや質問は freenode サーバの IRC の #qt-creator チャンネルで行ってください。

それでは、楽しんでください!


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