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9月 08, 2018 by 鈴木 佑 | Comments
ソースコードのコントリビューションが、バグレポートやフォーラムといった Qt のシステムからも可能になりました。これまでは、Qt Project に対するすべてのコードのコントリビューションは Contribution License Agreement(CLA) にて管理されていて、商用ライセンスをお持ちの方には The Qt Company が Qt に対して行うバグフィックスや些細な変更が例外的に直接提供されていました。今回、Qt Account の利用規約 を更新し、Qt のシステム経由でのソースコードのコントリビューションが可能だということを明記いたしました。
コントリビューションのガイドライン のとおり、 Qt Project に対するソースコードのコントリビューションの一番の推奨方法は依然として CLA になります。しかし、CLA にサインしていないユーザーが(例えば、 Qt のバグを修正する)パッチを持っているということも時々あります。今後は、こういったものの提供がバグレポート や フォーラム といった Qt のシステムを経由することで可能になります。
こういった「カジュアルなコントリビューション」が行われた場合、The Qt Company が、そのソースコードをピックアップし、その修正を Qt に取り込むための必要な手続きを行うことになります。つまり、そういったコードがそのまま自動的に Qt に取り込まれるわけではなく、Qt のリポジトリのソースコードの質を保つための通常のコントリビューションのプロセスをちゃんと踏むことになります。
以前の Qt Account やその他の Qt のシステムの利用規約でも The Qt Comopany が登録ユーザーからのコンテンツを公開することに対する十分な権利を提供していました。しかし、そのバージョンでは、そこにソースコードも含まれるということが明記されていなかったため、それを今回明確化いたしました。そして、これを厳密に実施すべく、現時点以降に貢献されたソースコードのみを対象にいたします。ということで、以前に Qt のシステムにパッチを送られた方は、お手数ですが再度提供していただければと思います。
ソースコードの提供以外にも、Qt に対する貢献の方法 はいくつもあります。バグレポートや、メーリングリストやフォーラムでのサポート、翻訳やドキュメントの執筆などがこれにあたります。
Qt に対するコントリビューションに関して疑問がある場合は、遠慮なく 弊社の法務まで お問い合わせください。
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