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Qtライセンスに関する変更 – 2020年

Published on Tuesday January 28, 2020 by The Qt Japan 日本オフィス in Biz Circuit & Dev Loop | Comments

本記事は「Qt offering changes 2020」の抄訳です

最近、Qtについていろいろなことが起こっています。Qt Marketplaceをオープンし、新たなMCUソリューションとQt 5.14をリリース、Design Studioの開発も急速に進んでいます。

Qtが開発プラットフォームとして適切なものであり続けるために必要な継続的な成長をサポートするには、Qtの提供形態を変更する必要があるという決断に至りました。

  • QtバイナリのインストールにはQtアカウントが必要となります
  • 長期サポート(LTS)リリースおよびオフラインインストーラーは、商用ライセンスをお持ちの場合のみ利用可能になります
  • スタートアップや小規模企業向けの新しいQtライセンスを、年間499ドルで提供します。これらの変更は、既存の商用ライセンスまたはサービス契約には影響しません

Qt Accountが必要になります

Qt Accountが導入されて以来着実な増加をつづけ、登録されているQt Accountは現在では100万件近くとなっています。

2月以降、Qtバイナリパッケージをダウンロードするためには、オープンソースのQtユーザーを含む全ユーザーが有効なQt Accountが必要なものとします。Qt Accountをご利用いただければ、当社のサービスを最大限に活用し、オープンソースユーザーとしてQtにさらに貢献していただけると考えたため、この変更を加えることとしました。

オープンソースユーザーの皆様には、バグレポート、フォーラム、コードレビューなどを通じて、ぜひ何らかの形でQtの改善を支援していただければ幸いです。現在、これらはQt Accountからのみアクセス可能であるため、アカウントを持つことが必須条件となります。

Qt Accountをお持ちいただければ、Qt Marketplaceへのアクセスも可能になります。Qt Marketplaceは、1つのセントラルプラットフォームからQtエコシステム全体にプラグインの取得および配布していただくことが可能です。

また、この変更により、主にQtのオープンソースバージョンで作業する営利企業との対話を開始できるものと考えています。

なお、ソースパッケージはQt Accountがなくても引き続き利用できますので、ご注意ください。

LTSとオフラインインストーラーが商用ライセンス専用となります

Qt 5.15以降、長期サポート(LTS)は商用ライセンスをお持ちのお客様のみが利用できるものとなります。つまり、オープンソースのユーザーは、次のマイナーリリースが利用可能になるまで、Qt 5.15のパッチレベルリリースを受け取ることになります。これは、オープンソースユーザーはQt 5.15を、例えば、Qt 5.13またはQt 5.14と同じ方法で扱うようになることを意味します。

最新リリースの使用を妨げるような問題がある場合、そのバージョンの新しい完全なパッチリリースは作成されないとしても、パッチが利用可能になります。

この変更はオープンソースのユーザーが新しいバージョンを迅速に採用することを奨励するためのものです。これにより、コミュニティから得られるフィードバックを最大限に活用し、特定のQtバージョンに依存する製品ライフサイクルが長いユーザー向けの商用サポートを強化が図れるものと考えています。

LTSリリースは、安定性を目標として、より長い期間にわたってサポートおよび作業が続けられています。これにより、LTSリリースは、特定のリリースに基づいて収益を計上し、成果物が期待どおりに長い期間稼働することに依存している企業にとって理想的な選択肢となります。さらなるメリットは、プレミアムサポート、商用ライセンス専用の開発ツール、および市場投入までの時間を短縮する便利なコンポーネントとビルドツールです。

新機能、技術プレビューなどを含むLTSバージョン以外のメインリリースは、もちろんすべてのユーザーが利用可能です。

弊社はR&Dのプロセスを、すべてのバグ修正を最初にメイン開発ブランチにプッシュし、次に選定したバグ修正を安定したリリースブランチにバックポートする変更します。このプロセスにより、Qtの最新バージョンにすべてのバグ修正が常に含まれるようになります。このプロセスの変更は、前回のQt Contributor Summitで議論されました。Qt5.15がリリースされる際に、このプロセスの詳細をお知らせします。それ他の開発プロセスとガバナンスモデルは変更されません。

オフラインインストーラーも商用ライセンスユーザー専用になります。この機能により、全社レベルでユーティリティが追加され、オープンソースのユーザーに多大な不便をかけることなく、商用ライセンスを企業にとってより魅力的なものにすることができると考えています。

まとめ

The Qt Companyは、Qtテクノロジーの現在および将来を提供するオープンソースモデルにコミットしており、これまで以上の投資をしています。私たちは、これらの変更は弊社のビジネスモデルとQtエコシステム全体に必要なものであると信じています。コミュニティの役割は私たちにとって非常に重要であり、コミュニティへの投資を確実に継続できるようにしたいと考えています。私たちは、一見したところでは、これらの変更の一部はオープンソースユーザーにとっては打撃のように映ることを認識しています。しかし、私たちの意図は、Qtの有料版を企業にとってより魅力的なものにすると同時に、無料版のユーザーから主要な機能を奪わないようにすることです。商用ライセンスからの収益は、オープンソースユーザーを含むすべての人が利用するQt全体の改善につながります。 したがって、短期的には利便性が多少失われてしまう場合も発生してしまうかもしれませんが、長期的にはすべての人に多くの利益をもたらしたいと考えています。

どのライセンスにどの機能が含まれているかの概要が必要な場合は、インタラクティブな製品マップをご覧になり、どのソリューションが最適かをご確認ください。

ご不明な点がございましたら、コメントするか、この変更に関するFAQドキュメントを参照してください。

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