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Qt Quick のリリース、コミュニティによる Android や RTOS への Qt の移植とエキサイティングな Qt ロードマップ

Published on Wednesday March 02, 2011 by 鈴木 佑 in Community News | Comments

この記事は Qt Blog の “Qt Quick is here, with community driven Qt ports for Android and Integrity RTOS and an exciting Qt roadmap” を翻訳したものです。
執筆: Daniel Kihlberg 2011年3月1日

Qt Creator 2.1 をリリースしました。これにより Qt Quick の正式リリース というマイルストーンを達成しました!Qt Quick(Qt UI Creation Kit) によって、全ての Qt プラットフォーム上で動作する美しく滑らかな UI の短期間での開発を、開発者と UI デザイナの協同作業で実現することが可能になります。Qt Quick では簡単に学ぶことのできる言語 QML を使用します。

この Qt Quick の登場は Qt の成長を振り返る重要な機会でもあります。2007 年以来、我々は Qt を Web と連携した端末を構築するための強力なフレームワークにするために尽力してきました。これは Qt 4.4 で導入された WebKit の統合によって実現しました。Nokia による買収により、我々はタッチスクリーン端末向けの魅力的な UI デザイン及び開発という使命も負いました。

Qt Quick は我々が打つ次の一手で、従来のやり方を一変させるものです。私がこう言うのは決して大げさではありません。Qt Quick により、C++ の学習や開発に前向きではない開発者やデザイナの方々や、これまでの我々のツールではタッチでの動作に最適化された UI の開発は難しいと考えていた方々にも Qt を使ってもらえるチャンスが広がりました。我々はこの2つのカテゴリーのどちらかには当てはまる方の数は非常に多いと考えています。

Nokia とコミュニティメンバーによる Qt への開発投資が、これまでと同様に今後も続いて行くという中で Qt Quick は登場しました。Qt のロードマップには明るい未来を感じるでしょう。ご存知かもしれませんが、Qt は Nokia 以外にも数多くのコンシューマーエレクトリック分野のリーディングカンパニーで利用されています。Qt を搭載したプリンタやタブレット、eBook リーダー、デジタルフォトフレーム、 Skype / ビデオ電話などの様々な Web 端末が何千万台も出荷されています。

Qt for Embedded Linux の未来の姿となりうる Lighthouse や、Qt WebKit によるより進んだインターネット体験の提供といった Qt リサーチプロジェクトの成果により、特に Linux 端末の開発者にとっては、Qt は今まで以上に重要な選択肢となっていくでしょう。

これ以外にも Qt Quick の進化に繋がるリサーチプロジェクトがいくつも Qt Labs やロードマップに掲載されています:

今週は Qt blogQt Labs blog から目が離せません。なぜなら Qt Quick に関する最新の情報が大量にポストされるからです。デスクトップ向けの Qt components や Qt 4.7.3 で導入される2本指でのピンチエリア、タッチエリア、QML での右から左に記述する言語(RTL)のサポートなどの記事が予定されています。(訳注:Qt Labs Japan でもこれらの様々な記事を翻訳していく予定です。)

Symbian と MeeGo は Nokia の中で続けられますし、Qt は Nokia 以外でもたくさんの場所で使われます。(Qt チームによる公式サポートではない) Qt のコミュニティポートの数や人気は増しています。これらによるイノベーションやこれらに対する改善は Qt 開発コミュニティの拡大にともなって増えています。これらはオープンソースコミュニティの本当に素晴らしい点だと思います。

この中でおそらく最も興味深いものは、Qt for Android プロジェクトではないでしょうか。アルファ版では Qt Creator を使用した Android 向けの Qt アプリケーションの管理、開発、配布、実行そしてデバッグができるようになっています。

WebOS などの他のエリアにも Qt は広がっています。

最後に、既存のリアルタイム OS ポートですが、QNXINTEGRITY、VxWorks は IP ベースのコミュニケーションや航空機系、医療、車載機器などの分野で利用されています。ここ数年で、こういった組み込み分野での Qt の採用も増えました。Qt の可能性を示すこのようなプロジェクトもあります。

これらのコミュニティポートにはまだまだ不完全なところもありますが、開発者は Gitorious のオープンリポジトリへのコントリビューションにより機能の追加などを行っていただく事ができます。

Qt Quick 関連の今回の一連のリリースは、Qt コミュニティの全ての開発者の方々にマルチプラットフォームの UI 及びアプリケーション開発のための素晴らしいツールをお届けします。

Qt は着実に前進しています。今は Qt にとってはとてもエキサイティングな瞬間です。我々は力がみなぎっています。そして、全ての皆さんと共に、これからも Qt をよりよいものにしていきます。

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