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組み込みUIデザインには AI だけでは解決できないツールの問題がある

読了時間:

22分

このブログは「Embedded UI Design Has a Tool Problem. AI Alone Is Not the Fix.」を翻訳・一部加筆したものです。

要点まとめ

  • 組み込み UI デザインはユーザーの期待に応えきれていません。スマートフォンは、産業用コントロール、医療モニター、車載ディスプレイなど、あらゆるインターフェースに対するユーザーの期待水準を恒久的にに変えてしまいました。UX で期待を下回るデバイスは、その製品全体の品質についても疑念を抱かせます。
  • デザイナーは何かがおかしいと気づいていますが、市場は明確な答えを提示できていません。400 名以上の組み込み UI/UX デザイナーを対象とした調査では、6 割が別のツールが必要だと感じているにもかかわらず、ほとんどの人が具体的なツール名を挙げられませんでした。複数ツールの組み合わせ、カスタムコード、ワークアラウンドで補っており、それがすべての作業速度を落としています。
  • UI/UX デザイン向け AI はワークフローを変えつつありますが、組み込みデザインのギャップを単独では埋められません。汎用 AI ツールには、組み込みデザインが必要とするドメイン知識、つまりハードウェア制約、安全要件、実際の使用環境への理解が欠けています。今後生き残るツールは、組み込みに特化して設計され、最初から AI ネイティブで、デザイナーがすでに使っているワークフローに適合するオープンなものになるでしょう。

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組み込みUIデザインは、ポケットの中のスマートフォンが基準に

テクノロジーに対して本当にイライラした最後の記憶を思い出してみてください。それがスマートフォンだった可能性は低いでしょう。おそらく産業機器の画面、医療機器のモニター、機内エンターテインメントシステム、あるいは車のダッシュボードだったはずです。仕事、移動、命に関わる意思決定の中心にありながら、まるで別の時代に設計されたかのようなインターフェースを持つデバイスたちです。

このギャップは偶然ではありません。構造的な問題です。そして、それはますます無視しがたくなっています。

スマートフォンは、良いインターフェースとはどういうものかを示す普遍的な基準点となりました。速く、滑らかで、レスポンシブで、見た目も美しい。私たちは 1 日に何十回もそれを操作します。その日常的な体験によって、私たちの期待値は再設定されました。もはや、もたつくトランジション、時代遅れのグラフィック、直感ではなく暗記を要求するインターフェースは受け入れられません。

このシフト(技術のコンシューマー化とも呼ばれます)は上流へと波及しています。消費者向けアプリに限った話ではありません。B2B ソフトウェア、エンタープライズプラットフォーム、そして組み込みユーザーインターフェースデザインにおける期待をも形成しています。工場のフロアにある制御パネルを操作するとき、医療監視機器を使うとき、飛行機の座席に座るとき、人々はその再設定された期待を持ち込みます。

私が初めてエアバス A380 に乗ったときのことです。機体そのものは素晴らしかったです。フライト中にリラックスするために、新しいレッド・ツェッペリンのドキュメンタリーを見ようと楽しみにしていました。しかし機内エンターテインメントの画面に触れた瞬間、体験は崩れました。動きが遅かったです。グラフィックは時代遅れでした。メニューを操作するには忍耐が必要でした。そして私は思いました。もしここで手を抜いているなら、他にも手を抜いているところがあるのではないか、と。

この反応は非合理ではありません。インターフェースの質は、製品全体の質を伝えるメッセージです。滑らかでよく設計された組み込み UI は、その会社がユーザーを理解し、リスクを最小化し、全体的な品質を真剣に考えていることを示します。ハードウェアが急速にコモディティ化しつつある競争の激しい B2B 市場では、ユーザーエクスペリエンスが最後の真の差別化要因の一つになっています。

これは私たちが顧客から直接聞いている話です。私たちが協力している医療機器会社は、UX を製品戦略の中核に位置づけており、市場シェアを守る上で不可欠だと述べています。R&D 責任者は、デザイン品質をそのデバイスカテゴリでの継続的な成功の鍵だと表現しました

これは周辺的な懸念ではありません。戦略的優先事項です。マッキンゼーによるデザインのビジネス価値に関する調査も、このパターンを大規模に確認しています。デザインパフォーマンスの上位四分位に位置する企業は、競合他社と比較して大幅に高い収益成長と株主リターンを達成しています。

組み込み UX デザインへのサポート不足が調査で明らかに

2025 年末、組み込みデバイス開発のデザイナー 400 名以上を対象に調査. を実施しました。その結果は、この分野で長年感じてきたことを裏付けるものでした。

デザイナーの 6 割が、別のツールが必要だと感じていると回答しました。しかし驚くべきことに、ほとんどの人がそのツールを具体的に挙げることができませんでした。 

これは些細な問題ではありません。重要なシグナルです。成熟した市場では、プロフェッショナルは何が必要かを正確に言えます。名前を知っています。意見を持っています。しかし本物のギャップが存在する市場では、問題は明確に感じていても、解決策を指し示せません 

In a survey of 420 embedded UI/UX designers, 59% reported at least one missing tool from their workflow, indicating a need for a tool they haven't used yet.
 組み込み UI/UX デザイナー 420 名を対象とした調査では、59 % がワークフローに不足しているツールが少なくとも一つあると回答しており、これはまだ使ったことのないツールへのニーズを示しています。そのほとんどは、そのツールがどのようなものかを具体的に挙げることができません。  (リサーチ資料)

調査ではまた、この分野のデザイナーの多くが仕事をこなすために複数のツールを使用していることも明らかになりました。これも症状の一つです。プロフェッショナルが一つのワークフローを完成させるために複数のツールを組み合わせる必要があるときは、どのツールも仕事を十分にこなせていないことを意味します。

そしてコーディングの問題もあります。組み込み UI/UX デザイナーのかなりの割合が日常業務でコードを使用していると回答しましたが、それは望んでそうしているのではなく、そうせざるを得ないからです。カスタムスクリプトやプラグインを書き、繰り返し作業を自動化し、デザインツールの限界を補い、本来ツールに組み込まれているべき統合機能を自分で構築しています。コーディングをワークアラウンドとして使うことは、ツールがニーズを満たしていない信頼性の高い指標です。

この分野は他の成熟した産業と比較にならないほど断片化しています。車を買うとき、名前を知っています。メルセデスやフォルクスワーゲンが何を意味するかを知っています。ブランドエクイティがあります。信頼できる参照点があります。しかし組み込みデザインツール市場では、よく知られた2〜3のツール名以外、そのようなものはほとんど存在しません。Designlabの 2026 industry survey によると過半数のデザイナーは、今使っているツールのワークフローの品質に懸念を持っているとのことですが、その懸念が我々が UI/UX デザイナーから聞く言葉にも反映されています。

この市場は、言い換えると、断片化しています。そして、デザイナーはソリューションのパッチワークでどうにかやりくりをしています。

別の用途向けに作られた既存ツール

一般的なツールが組み込みユーザーインターフェースデザインに対して不十分な理由を具体的に説明する価値があります。それらが悪いツールだからではなく、別のコンテキスト向けに作られているからです。 

In a survey of 420 embedded UI/UX designers, 35% use Adobe Suite, 27% use Figma, 8% use Sketch. Tools that are not built to design for embedded devices.420 名の組み込み UI/UX デザイナーを対象とした調査では、35 % が Adobe ツールを使用し、27 % が Figma を使用していると回答しました。また、Unreal、Unity、Qt Design Studio などのツールも利用されていることがわかりました。(リサーチ資料)

Adobe のツールはメディアとビジュアルコミュニケーション向けに作られており、その分野では強力です。しかし組み込み UI 開発は対象分野ではありません。 

Figma はウェブとモバイルのためのツールとして本当に優れています。その分野では十分な理由があって主流のツールです。ただし、そのツールはあくまでも特定の前提条件——非常に高い解像度、高い接続性、モダンなブラウザ、コンシューマー向けハードウェア——に最適化されて設計されています。 

しかし組み込みデバイスは全く異なる制約のもとで動作します。Figma は複雑なアニメーションのサポートが限られています。状態間のトランジションを正確にデザインするのが難しいです。3D はほぼ存在しません。そして重要なことに、Figma には制約のあるプロセッサ、限られたディスプレイ、特定のレンダリング要件を持つハードウェア上で UI を実行するということへの理解がありません。 

Unreal や Unity のようなゲームエンジン、あるいは Kanzi のようなツールも存在します。これらには特に 3D レンダリングと自動車やゲームなどの特定の分野で真の強みがあります。しかし産業を横断して対応できるわけではなく、2D と 3D の両方にうまく対応できないことによる無用なジレンマに陥ることもよくあります。産業 HMI デザインのデザイナーは、必ずしもゲームエンジンを使いたいわけではありません。

 組み込みデバイスに携わるUI/UXデザイナーが実際に直面している現実に、完全に対応できるツールは一つも存在しません。 

それぞれの業務内容に合ったツールを

以前 ランニングのの例えで LinkedIn にこんな投稿をしました耐久スポーツを長年やってきた私は、日常用の靴とレースデー用に設計された靴の違いを知っています。人気ブランドが人気なのには理由があります:優れた汎用品を作っているからです。しかし最高のパフォーマンスを発揮したいとき、私は目的特化型のものを手に取ります。同じ距離、同じ脚。しかし結果には意味のある差があります。 

話はまだまだ続きます(実際、続きも書きました)。タイムトライアルバイクもグラベルバイクも、どちらも自転車です。しかし前者は、スピードと精度に特化して、長距離コースを速く走るために設計されています。トライアスロンに向けて古いアルミ製グラベルバイクから中古のタイムトライアルバイクに乗り換えたとき、同じコースでの平均速度が 10 % 以上向上しました。特別なトレーニングは何もしていません。ただ、用途に合ったツールを選んだだけです。

組み込みデバイスを扱うデザイナーも同じ状況にあります。優れた汎用ツールを使い、それを無理やり合わせるために端を削っています。ワークアラウンドは積み重なり、ワークフローは遅くなり、デザインと最終製品の間のギャップは広がります。 

目的特化型ツールはほぼすべての専門職に存在します。モンキースパナはほとんどのボルトを回せます。しかし特定の修理をする整備士はソケットセットに手を伸ばします。汎用ツールは仕事を不十分にこなします。専門ツールは正しくこなします。 

組み込み UX デザインの独自の要求

組み込み UI デザインの賭け金は、消費者向け製品デザインとは単に異なるだけでなく、多くの場合より高いです。  Smashing Magazine の自動車 HMI 開発ガイドはこれをわかりやすく説明しています。ユーザーは今や製品全体の体験をインターフェースの質によって評価します。車、医療機器、産業制御パネルは、何ができるかだけでなく、使ってどう感じるかで判断されます。 

産業用 HMI デザインが動作する環境を考えてみてください。ユーザーは安全手袋、安全眼鏡、あるいは両方を着用しているかもしれません。照明が悪いかもしれません。画面が直射日光に当たっているかもしれません。ユーザーの注意は分散しており、インターフェースでの混乱の瞬間が実際の結果をもたらす可能性があります。UXmatters の産業環境向けの UX というシリーズで手袋をはめた手に対応するタップ領域のサイズ設定から、認知負荷がかかる状況での情報の階層構造に至るまで、こうした制約を深く掘り下げて解説しています。 

病院では要求はさらに厳しくなります。臨床スタッフはしばしばストレス下で業務を行い、迅速に意思決定し、適切なタイミングで適切な情報を提示するために画面に頼っています。Shawn が最近の記事で書いている通り、医療機器の UI デザインにおける視覚的階層は好みの問題ではなく、安全のため要件なのです。

ハードウェアレベルでは、制約はスマートフォンデザインでは決して経験しないほど深刻です。バッテリー寿命、ディスプレイコントラスト、プロセッサの限界、環境光の変動:これらすべてが良い組み込み UI にできることとできないことを形作ります。管理された環境では優れて見えるディスプレイが日光下では読めないかもしれません。テスト機でスムーズに動くアニメーションが実際のデプロイメントハードウェアではカクつくかもしれません。

これらの現実を汎用ツールと鋭い目だけで設計することはできません。これらの制約を理解し、デザインプロセス中にそれらを表面化させ、選択が最終製品にどう反映されるかを理解する助けになるツールが必要です。

UI/UX デザイン AI は組み込み UX のギャップを埋めるか?

AI 支援デザインとエージェント AI ツールの台頭は、合理的な問いを生んでいます:組み込み UX のツーリングギャップはもはや重要ではないのでしょうか?もしデザイナーが Claude から始め、必要なものを記述し、AI がインターフェースを生成できるなら、特化型ツールにまだ役割があるのでしょうか?Nielsen Norman Group の 2026 State of UX はこの点を的確に言い表しています。AI をめぐる過熱した議論は、新しいツールがデザイナーやリサーチャーをすぐに置き換えられるという誤った認識を生み出しました。それは事実ではありませんでした。しかし、コスト削減を優先する環境においては、都合の良い話ではありました。 

私は特化型ツールには依然として重要な役割があると考えています。その理由はこうです。

AI モデルはジェネラリストです。膨大な幅のデータから学習していますが、組み込みデバイスデザインは比較的狭いドメインです。制約のあるハードウェア向けに適切に設計するための職人技、特定のアニメーションが特定のプロセッサ上でどう機能するかの理解、2.4 インチの直射日光下のディスプレイでの視覚的品質とバッテリー寿命のトレードオフを適切に行う能力:これらはトレーニングデータに十分に含まれていません。モデルは十分に学習しておらず、詳細は近似が許容されないほど重要です。

さらに、より根本的な問題もあります。組み込みデバイス向けのデザインには、使用環境への深い理解が求められ、それはハードウェアや見た目の美しさを超えています。それは、過酷な条件下でのパフォーマンス、安全性、そしてユーザーエクスペリエンスに関わる問題です。こうした要素をすべて念頭に置いて作られていないツールでは、そのような環境に適したデザインをするために必要なフィードバックを得ることができません。

コラボレーションの役割はさらに重要で、

さらに重要なのが、コラボレーションの役割です。これはドメイン知識の問題にとどまりません。Claude Design の率直なレビューの中で、TJ Pitre は、規模を拡大して取り組むあらゆるチームに共通する、見過ごせないパターンを指摘しています。「今日のAIデザインツールはデフォルトではシングルプレイヤーで、共有は後付けで追加されたものです。チームが広く採用すると、共有の真実のソースに固定されていない孤立した世界でプロトタイプを生成し、後でそれらの取り組みを統合しようとすることになります。」組み込み UI デザインはチームワークです。孤立した環境で、作り手自身の満足のために設計されたツールを使って作られた医療機器や建設機械の UI を、使う側として受け取ることは避けたいはずです。そしてビジネスの観点からも、そのような製品を開発しているのであれば、問題を早期に発見できるワークフローが必要です。修正に何ヶ月もの作業が無駄になり、最初からやり直す羽目になってから気づくのでは遅すぎます。 

特化型ツールを支持する議論における最後のポイントは、デザインの品質です。私はかつて、差別化要因およびポジショニングの表明として、優れたユーザーエクスペリエンスを提供することがいかに重要であるかを強調しました。Designlab の 2026 年版 AI ・ UX ・プロダクトデザインに関するパネルは、核心的なリスクは AI がデザイナーを置き換えることではなく、平均的な品質の基準を引き下げることだと指摘しています。「 AI は質の低い UX を洗練されているように見せることができる。判断力、センス、そして責任はデザイナーにある。」これは Ali Murtaza も、一見すると見栄えの良い AI 生成 UI をレビューした LinkedIn の投稿で指摘している点です。誰もが素早く何かを生成できるようになると、差別化はより難しくなります。制約が厳しく競争も激しい組み込みUIデザインの分野では、その懸念はさらに大きくなります。 

私が確信しているのは、AI が組み込みソリューションを含め、デザイナーの働き方を再形成するということです——まさに先日の組み込みデバイス向けデザインに AI を活用する際の実践例に関するウェビナーで議論したテーマです。デザイナーはすでに AI ツールをワークフローの一部として活用しています。汎用的な環境でプロジェクトをスタートさせ、コンセプトを探り、素早くイテレーションしています。エージェント型 AI の層は現実のものであり、消えることはありません。この環境で存在感を保ちたいツールはそれを理解する必要があります。アクセスしやすく、他ツールと連携でき、デザイナーがすでに構築しているより広いワークフローに参加できることが求められます。NNg の UX 実践における AI に関する継続的な研究は一貫して同じ結論に達しています。AI は実務家を実行作業から解放するが、人間の判断力、文脈への理解、そしてドメイン専門知識は依然として代替不可能な差別化要因であり続ける、と。 

繁栄するツールは、デザイナーを囲い込まれた環境に閉じ込めようとするものではありません。真の価値(ドメイン知識、ハードウェアへの理解、コード出力の品質)を持ち、その価値をデザイナーがすでに構築しているワークフローから利用できるようにするものです。

AI によってコードを書くことへのハードルが下がったことで、想定以上にコードを書くようになったデザイナーもいます。一方、私の経験では特にアジアのデザイナーは、明確に逆の方向を志向しています。デザインツールはデザインツールであるべきで、開発者になりたいわけではない、という考えです。また、航空宇宙・防衛のような規制が厳しい業界では、AI の活用に高い障壁が存在します。この職種が一つの答えに収束することはなく、今後もそうはならないと思います。

私が確信しているのは、次の 10 年で最も成功するデザイナーは、自分の媒体のクリエイティブな側面と技術的な側面の両方を理解している人たちだということです。必ずしも自らコードを書く必要はありませんが、制約を十分に理解した上で、それと対話しながらデザインできることが重要です。IDEO の David Kelley は AI と技術について同様の主張をしています。テクノロジーは常に人を惹きつける部分ですが、人々が実際にどのように使うかを見極めるには、人間中心の洞察が必要です。それは組み込みユーザーインターフェースデザインにも、他のあらゆる分野にも同様に当てはまります。

組み込み UI デザインのために私たちが作っているもの

Qt のデザインツール分野での目的は明確です:デザイナーが世界最高のパフォーマンスを持つ、最もよく設計されたインターフェースを構築できるよう支援することです。組み込みハードウェアの制約にもかかわらず、ではなく、それらの制約を理解し共に働くことでです。

私たちはほとんどのデザイナーがすでにいる場所から始めます。Figma は現代の UI/UX デザインの主流ツールです。組み込みデバイスに携わるデザイナーのほとんどがこれを使っています。私たちの Figma to Qt プラグインはそれを考慮しています。デザイナーが GUI デザインを Figmaから QML コードに変換し、組み込み環境への移行を確認し、早期にギャップを特定し、開発者へのハンドオフ前にイテレーションできるよう支援します。FigmaがEmbedded UIデザインの完璧なツールであるとは謳っていません。デザイナーがFigmaを最大限に活用できるよう支援するものであり、その方法は、開発者による解釈や生成AIの予測不可能な出力に左右されることなく、製品に対して思い描いたビジョンが確実に実装されるという確信をデザイナーに与えるものです。

Three screens from Figma to Qt: preview your GUI design, check for issues early on, and see how it converts to code, including interactive elements and design system components.Figma to Qt を使用すると、さまざまな画面サイズで GUI デザインをプレビューし、潜在的な問題を早期に確認し、インタラクティブな要素やデザインシステムコンポーネントを含むデザインを QML コードに変換することができます。(Figma Community でプラグインを無料ダウンロード)

私たちはまた AI をデザインツールに直接組み込んでいます。Qt Design Studio にはすでに自然言語の記述から QML ユーザーインターフェースを生成できる AI アシスタントが搭載されています。4.8.2 リリースでは、エージェント型の動作と MCP 機能を追加し、Qt デザインツールにおけるAI 支援デザインにまったく新しい次元をもたらしました。 

Figma to Qt と Qt Design Studio を超えて、私たちは組み込み向けデザインツールの次世代がどうあるべきかに取り組んでいます。 

私たちは組み込みシステム向けデザインツールをほぼ 10 年間構築してきました。何が機能し、何が機能せず、デザイナーが本当に何を必要としているかを学んできました。今年後半に、これまで学んできたすべてを取り入れ、現代のために一から作り直した新製品を発表します。インクリメンタルなアップデートではありません。コードモデルは一から再構築されました。デザインパラダイムが変わりました。そして最初から AI ネイティブです。後付けの機能としてではなく、基盤的なデザインパラダイムとしてです。

エージェント型 AI の時代において、ツールは真の価値を持ち、どこからでもアクセスできる必要があります。私たちのツールは、その両方の要件を念頭に置いて設計されています。Qt はオープンソースでありQtが生成するコードは高品質で、読みやすく、AI との親和性も高いです。そして私たちの目標は、デザイナーが今日使っているツールを手放すことを求めるのではなく、デザイナーがすでに構築しているワークフローに自然に溶け込むものを作ることです。 

私たちはより大きなエコシステムの一部でもあります。Qt には、コードが開発者に渡る前に UI の挙動を検証できるテスト機能が備わっています。これはスピードと品質の両立を意味します。デザインの成果物が得られるだけでなく、そのデザインが実際にどのように機能するかについての確信も得られます。

組み込み UI デザインのギャップは現実。チャンスも現実。

組み込み UI のギャップはニッチな問題ではありません。毎日何百万もの人々が体験しています:機能を果たすために、しかし使って良い感じがするようには設計されていない機器を操作するたびに。 

このギャップを埋めるには、ドメインを理解し、そのために構築されたツールを使うデザイナーが必要です。期待のコンシューマー化は減速していません。むしろ AI が消費者向けソフトウェアの品質バーを引き上げるにつれて、粗悪に設計された組み込みユーザーインターフェースとのコントラストはますます無視しがたくなるでしょう。もう一度繰り返したいと思います。NNg の「State of UX 2026」レポートの言葉に勝る表現はないからです。もはや自動化できないのは、磨き抜かれた審美眼、リサーチに裏打ちされた文脈的理解、そして慎重な判断力です。それらはまさに、組み込みUIデザインが最も必要とするスキルです。 

組み込み製品のデザイン品質に投資する企業は、それが単なる美的選択ではないことに気づくでしょう。それはシグナルです。顧客、ユーザー、そして市場に対して、彼らが構築するすべてのものの品質について何か本物のことを伝えます。

これを支援するツールは改善されています。そして私たちはそれをさらに改善するつもりです。

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