Qt World Summit で開催される KDAB Training Day 2025
3月 24, 2025 by Qt Group 日本オフィス | Comments
Qt World Summit 2025の公式ゴールドスポンサーであるKDABによるゲストブログです。
例年通り、KDABは今年のQt World Summit のスポンサーとして、顧客事例のプレゼンテーションと
2つの講演を予定しています。また、KDABはQtWSの翌日に人気のKDAB Training Dayを開催します(詳細は下記を参照)。
C++とRustの相互運用性について学びましょう
CXX-Qt は、C++とRustのシームレスな相互運用性を実現するための鍵であり、KDABはその開発と応用における最先端の企業です。5月6日の15:30~16:15にKDABの専門家であるLeon Matthes氏とAndrew Hayzen氏による「Rust Code in Qt Applications: Challenges and Solutions」というプレゼンテーションが行われますので、ぜひご確認ください。
プレゼンテーションの概要:
Rustをアプリケーションで使用したいQt開発者は、Qtの広範なメタオブジェクトシステムに起因する独特な課題に直面します。この講演では、Rustの相互運用性に関するQt特有の課題と、それらの課題を克服する方法について説明します。また、利用可能なアプローチの概要と、CXX-Qtの簡単な紹介も行います。
Qtに関する貴重な洞察
QtとKDABの支援は、Siemens Energy社が自社開発したソフトウェアツールであるPAM(Plant Asset Manager)の実現に大きく貢献しました。PAMは、HVDCプロジェクトのすべての電気機器、通信信号、ソフトウェアパラメータのエンジニアリングデータを管理・整理するためのツールです。
詳細は、5月7日10:10~10:30にDacian Messthaler氏(Siemens Energy社ソフトウェアアーキテクト)とTill Adam氏(KDAB社CCO)が発表した顧客事例プレゼンテーション「Making the Energy Flow - The Journey Towards a Qt Engineering Platform」をご覧ください。
最後に、GammaRayのパワーを、KDABのGiusseppe D'Angelo氏によるプレゼンテーション「GammaRay: A Visual Debugger for Qt Applications」で実感してください。5月6日、17:30 - 18:00に開催されます。
GammaRayは、Qt用のオープンソース「高機能デバッガー」です。使いやすいインターフェースで、アプリケーション内のさまざまなQtサブシステムのステータスを表示することができます。GammaRayは、アプリケーション内のあらゆるQObjectのプロパティを表示したり、ウィジェットやQML/Qt Quickアプリケーションを検査・デバッグしたり、ペインティングを分析したり、ステートマシンを視覚化したり、その他にもさまざまなことができます。この短い講演では、GammaRayの基本的な使用方法について紹介します。
KDABのエキスパートに相談しよう!
デモエリアでは、KDABのブースと専門エンジニアチームが皆様をお待ちしております。Qt、C++、CXX-Qtをテーマにしたデモをぜひご覧ください。
KDABのデモはすべてQtで作られています
CXX-Qt: Qt用の安全なRustバインディング
KDABはCXX-Qtをサポートおよびメンテナンスしています。 QtとRustの双方向バインディングを作成するためのRustのパッケージセットです。 CMakeを使用してRustをC++アプリケーションに統合したり、Cargoを使用してRustアプリケーションをビルドしたりするために使用できます。 詳しくは、YouTubeシリーズ「Mixing C++ and Rust」をご覧ください。
- RustとC++のエコシステムを同じアプリケーションで使用可能
- RustとC++の慣用的なコードを記述可能
- 既存のアプリケーションに簡単に統合
Servo WebView for Qt
KDABは、CXX-Qtを使用してRustで記述されたWebレンダリングエンジンをQtのコンポーネントとして公開するデモ版を構築しました。
- CXX-Qtを使用してQtとServoの橋渡し
- QtとQMLで構築されたユーザーインターフェイス
- ServoはRustで安全にレンダリング
Qtで組み込みチャージアンプUIを近代化
レガシーなコードベースから出発し、KDABはマルチ測定チャンネルアーキテクチャを実装し、UIを拡張し、安定性とパフォーマンスを向上させて、量産品質を達成しました。このデバイスは、狭いスペースでの精密な測定による検証と品質管理プロセスを支援します。
- 高精度測定プロセスのグラフ化と結果の視覚化
- QtとQMLで構築されたユーザーインターフェース
- 1つのソフトウェアソリューションで2つの製品バリエーションを維持
- Texas Instruments AM335x Sitara、1 x 1GHz、GPU搭載
LUMA Vision VERAFEYE: 心臓の介入的画像診断用の医療ツール
LUMA VisionとKDABは、市場と臨床のニーズに適応できる完全なソフトウェア定義型のエンドツーエンドのイメージングシステムを開発しました。
- 超音波データの視覚化にQt3D/Vulkanを使用
- 2DユーザーインターフェースにQMLを使用
- CUDAベースの3Dデータ処理
Qt、C++、Linux用の開発者向けツール
便利なパフォーマンス最適化ツールを提供します。
- GammaRay: Qtアプリケーション用の高レベルイントロスペクションツール
- KDDockWidgets: KDABのQt用Dockウィジェットフレームワーク
- Clazy Static Code Analyzer: LLVM/ClangベースのQt用静的解析ツール
- Hotspot Profiler: プロファイルデータを解析するためのLinux Perf用GUI
- Heaptrack: Linux用のヒープメモリプロファイラおよび解析用GUI
KDABでプログラミングスキルを向上させましょう!
The KDAB Training Day 2025は、Qt World Summitの直後となる5月8日にドイツのミュンヘンで開催されます。1日間のコースは短時間で充実した内容となっており、KDABの通常トレーニングの品質と効果を体験することができます。
KDAB Training Day 2025で受講可能なコース
- QMLアプリケーションアーキテクチャ
- QML/C++統合
- 現代の C++ パラダイム
- Rust を Qt アプリケーションに統合
- 効率的な最新 QML
- カスタム 3D レンダラーを Qt アプリケーションに統合
コンボチケットを購入すると、2 日間の Qt World Summit (5 月 6 日~7 日) と KDAB Training Day (5 月 8 日) に参加できます。Training Day のみのチケットはこちらからご購入いただけます。
The KDAB Training Dayは、ミュンヘン中央駅に直結するHotel NH Collection München Bavariaで開催されます(Qt World Summitとは別の場所です)。コースは午前9時に始まり、午後5時に終了します。
チケットには、選択したトレーニングコースのアクセス、トレーニング教材、ランチビュッフェ、飲み物、コーヒーブレイクが含まれます。各コースの詳細についてはこちらをご覧ください。
KDABへお問い合わせ
詳細をお知りになりたい場合や、プロジェクトについてご相談されたい場合は、ご連絡をお待ちしております:info@kdab.com
KDABのサービスの詳細は、当社のウェブサイトをご覧ください。
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