FACE(Future Airborne Capability Environment®)アプローチを推進するコンソーシアムは、今年の High Integrity Software Conference(HISC)で、参加資格を持つ組織の範囲をNATO加盟国すべてと日本、韓国に拡大すると発表しました。これまでの対象は、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、英国、米国でした。FACE アプローチが新たなプログラムへ広がるにつれ、システムインテグレーターには、柔軟で導入しやすいコストのオペレーターインターフェースがこれまで以上に求められています。
Qt for MOSAは、Qtフレームワークの FACE 準拠版です。HMI を開発するチームに、適合性認証を受けた基盤を提供します。
FACE コンソーシアムとは?米国の軍用航空から同盟国へ広がる取り組み
2010年に設立された FACE コンソーシアムは、Modular Open Systems Approach(MOSA)の考え方に沿って、ソフトウェアの可搬性・再利用・相互運用性を促進するビジネスプロセスと、ベンダーニュートラルなオープンスタンダードの普及に取り組んでいます。当初は軍用航空が対象でしたが、現在では地上車両や艦艇システムなど、幅広いソフトウェアシステムの開発に適用されています。参加資格を持つ組織は、プリンシパル、スポンサー、アソシエイトのいずれかのレベルで参加でき、コンソーシアムの意思決定や FACE 技術標準そのものに直接関与できます。
The Open Group の FACE コンソーシアムディレクターである Alicia Taylor 氏は「今回の資格拡大により、コンソーシアムのなかで、より幅広い国際的なコミュニティを築いていけます」と述べています。
また、Lockheed Martin のシニアフェローで FACE 運営委員会議長の Kirk Avery 氏は、今回の発表を「当組織にとって決定的な瞬間」と評しました。
FACE コンソーシアムの拡大は、HMI 開発チームになぜ重要なのか
同盟国のプログラムでは、複雑な運用要件を満たすために、さまざまなサプライヤーのコンポーネントを統合する場面が増えています。この統合の難しさは、コストやスケジュールの超過を招く大きな要因です。共通かつ体系的な統合手法を、より幅広い国際コミュニティで磨いていくことは、政府やシステムインテグレーターにとって、こうした課題に対処する有力な手段となります。
この統合の難しさは、コストやスケジュールの超過を招く大きな要因です。
オペレーターインターフェースは、ほとんどの実用システムに欠かせない要素であり、ミッションシステムやセンサーシステムの能力を最大限に引き出すものでなければなりません。Qt for MOSA と FACE アプローチを組み合わせることで、高機能で応答性に優れたインターフェースを、柔軟かつ低コストで構築できます。
航空宇宙・防衛分野でのQt Group
Qt for MOSA: HMI コンポーネント開発のための FACE 準拠の出発点
Qt for MOSAは、FACE 技術標準 Edition 3.2 の汎用プロファイル(General-Purpose Profile)に準拠した Qtフレームワークのエディションです。The Open Group の FACE 適合性レジストリに、プラットフォーム固有サービスセグメントの適合ユニット(Unit of Conformance:UoC)として登録されています。
具体的には、次のようなメリットがあります。
Qt for MOSA なら、
高機能で応答性に優れたインターフェースを、柔軟かつ低コストで実現できます。
Qt Group は、NATO加盟国であるフィンランドに本社を置き、世界各地の防衛関連のお客さまと取り組んでいます。FACE アプローチが同盟国のプログラムへ広がるなか、Qt for MOSA は、HMI を開発するチームに、開発初日から使える FACE 準拠の基盤を提供します。